2018年7月21日土曜日

iPadで理科の「実験!?」

肢体不自由の生徒に「理科の実験」をさせてあげたいけど、、、


という「つぶやき」を小耳にはさんだので、以前無料のものを入れていたはず!
と、古いiPadの中身を早速調べてみました。

やっぱり、ありました。

(数年前は無料の機能限定版があったのですが、現在はなくなっているようです。)


このアプリはiPad上で科学の実験を仮想スペースで行うことができるもので、日本語にも対応しています。

実験道具を選んで設置し、アルコールランプで加熱したり、温度計で測ったりしながら実験を行います。

やりすぎたり、間違っていたりすると、ちゃんと爆発までしてくれる、実際の実験に近い形で行うことができます。

最初に入れる水の温度(水温)も設定できるので、冷水から沸騰までの変化も色んな条件でこなせます。

これなら画面にタッチできれば実験を行うことができますし、何よりも安全に取り組めるラボとして使えることでしょう。

動画もたくさんあるので、是非見てみてください。

難点はiPad用のアプリとしては高額な1000円以上します。

1回外食したと思って、購入してみませんか?(笑)



2018年7月1日日曜日

おすすめのワイヤレススピーカーの巻

おすすめワイヤレススピーカーのご紹介

最下段にオススメスピーカーのリンクあり


iPadやスマートフォンなど、各種タブレット端末を使っていると、どうしても欲しくなるのが「音」を皆に聞かせられるようにするもの。

教室や数人が集まる場所で1台のiPadだけで音を聞くのはなかなか厳しい。
でも、ラジカセや大きな音響から音を出すのはケーブルが要るし、普通の人は短いものしかもっていないし。(私は常に1M,5Mを持参)

iPadをある程度使い始めた人たちは、もっと便利に活用する方法を模索し始め、
「何とかなりませんか?」 という質問が必ず出てきます。

で、今回ご紹介するのがワイヤレススピーカーです。

一口にスピーカーといっても種類も機能もサイズも含めて山ほどあるので、語りだしたら半日は止まらない位の情報がありますが、今回は用途を「意思伝達」と「提示」時の音響に限ってご紹介します。


まずは、<選び方の視点>

私がこの手のスピーカーを選ぶ時に持つ主な視点は

・有線外部入力がある      →用途が広がる
・出力が12ワット以上     →伝わる人数が増える
・バッテリーで6時間以上もつ →1日日中充電なしで使える。
・スーツのポケットに入る    →持ち運びが苦にならない(ちゃんと使う)
・ステレオである        →良い音を聞かせることが大事
そして、
・手軽な価格である。      →補助金がなくても自腹で何とかできる範囲

の6つです。

理由は「→」の後の通り。

使うのが苦にならず、良い音で、様々な場面で使えて懐が痛くない。
これが支援をする上でも他人に紹介する上でも非常に大事になってきます。


次に<用途と使用場面を考える>

スピーカーには音の広がり方で大きく分けると2種類あります。

・スピーカーの前面に広がるもの(一般的なスピーカーの殆ど)
・スピーカーの周囲360°に広がるもの(最近の流行、振動スピーカーも含む)

前者は一般的なものなのでイメージがしやすいと思いますが、スピーカーの前に音が飛ぶので、教室の前から皆に聞かせる、または提示する画面辺りから音を聞かせるには有効な手段です。

前だけで後ろには余計な音が行かないので、方向性(指向性)を意識した使い方ができますよね。

変わった使い方としては、大きな風船を抱っこさせ、その対面にスピーカーを密着させて音を流すと、風船に伝わる振動と音が身体に響くという面白い刺激の与え方もできます。

また、ダンボールの板の下に仕込んでおいて、その上に寝転んで聞くと、背中全体で音を感じることができたりしますので、スヌーズレンなどを行う際には有効な工夫のひとつだと思います。

一方で、車椅子上でVOCAとして使うには、自分の前方にしか音が飛ばないので、聞かせたい相手の方に車椅子を向けないと「声」が伝わりません。
だって、「前方」にしか飛ばないのだから、「後方」「左右」にいたら聞こえにくいわけですから。



そこで、次に紹介するのが、360°スピーカーです。

これは「Bose SoundLink」で火がついた今までにない音の広がりを持つスピーカーです。

360°広がるということは、スピーカーの前方だけでなく、「後方」「左右」にも同じように音が聞こえるということですから、車椅子の座面の下にぶら下げておけば、前後左右に音が聞こえるんです。

なので、VOCAアプリで用事を伝えようと思った時にはスピーカーの向きを意識せずに安心してボタンが押せるんです。

これは地味な事のようですが、非常に大きなメリットなんです。

「前方のみ」
意思伝達したい
→相手を探す
→相手の方向に車椅子を動かす
→VOCAアプリを押す
→聞こえたら反応してくれる。

「後方のみ」
意思伝達したい
→相手を探す
→VOCAアプリを押す
→聞こえたら反応してくれる。

この「車椅子を相手の方向に向ける」が、どれだけ手間か。

音はどこにでも時速1249.56Km(気温26℃の時)で進んでいきますが、車椅子はそんなスピードで動けません。

また、VOCAでなくても、皆に聞こえる位置にスピーカーを移動させてから提示するのと、
いつでもどこでも提示できるのとでは活動の幅が違ってきます。

使用方法や場面についてはまだ色々と工夫の仕方や変わった使い方などいっぱいお話したいことがありますが、今回はこの辺で


①「前方」「40W(大音量)」「有線接続可」「マイクロSDから再生可能」「5000円未満」のオススメ


Tronsmart Mega Bluetooth4.2 スピーカー 40W出力 高音質/低音強化/NFC搭載/TWS対応/タッチ操作/15時間連続再生/ポータブル ワイヤレス ブルートゥース スピーカー 重低音 iPhone & Android対応【技適認証済】



「後方」「25W教室なら十分」「有線接続可」「5000円未満」のオススメ


2018年6月11日月曜日

TIME IS MONEY 「時間はコインです」アプリ紹介

時間はコインです。

https://app.litalico.com/timeiscoin/index.html

このアプリは時間の大切さというか、価値を学ばせるには良いアプリではないかと思います。

でも、そのまま使っただけでは意味がなく、これをツールに「指導を入れる」事が重要なんですよ。

アプリ任せで勝手に学ぶくらいだったら、学校も支援もいらないんですからね。

学校で使うなら、「コインがいくら貯まったら○○ができる」なんて活動がすぐできるでしょうし、家庭で使うなら、小さなトークンと引き換えて、さらに意欲付けを図っていくなんてこともできるでしょうしね。

でも、気を付けねばならないのは、実際の「時間」を支援者が意識させ、時間を有効に使うことのメリットを体感させてあげることではないかと考えます。

その指導の為の便利なツールとしての活用こそが、このアプリの意義ではないでしょうか。

視線入力がアツい!

iOS 12で採用されるARKit 2の「Face Tracking」を利用し、視線でiPhone Xを操作するデモが公開される。



https://applech2.com/archives/20180609-ios-12-arkit-2-control-iphone-x-gaze-tracking.html

カメラの性能が上がり、やれることが増えていく中、視線入力に関する技術や情報が増えてきた感がありますね。

視線入力は身体を動かせ(さ)なくても操作できるので身体への負担が少なく、また、両手が塞がっていても操操作できるのが便利。

でも、個人的に「便利」と考えているのは、視機能に関するアセスメントがより正確に取れるということ。

「○○ちゃんはちゃんと対象物を見ていますよ」等という話はよく聞かれるけれど、それが本当かどうかは誰にもわからないんですよね。

もしかしたら、近くを見ているだけで、対象物は見ていないとか、視機能の関係で正面では捉えられないだけで、視界のどこかでは認識しているなんてこともありますし。

でも、アイトラッキングなどの機能があれば、そのような視線の動かし方をしているかや、どこを注視しているかが客観的に評価できる。
つまり、これは普段の支援や提示方法において非常に重要な手掛かりになるということです。

「視線入力」=「手を使わなくてもいい」

という単純なとらえ方ではなく、「視線を把握できるってことでは?」と考えると、色んな可能性が出てくると思うんですよ。

どのくらいの距離で、どの方向に提示したら、一番把握しやすいのか。
どの色が見やすいのか。
画面は何分割位が使いやすいのか。
などなど

「考えだしたら夜も寝られやしない、、、」(古いか)

流行りものは一気に形として広がりますが、あくまでも「道具」や「機能」が増えるということであって、
「使い方」のは私たちのアイデア次第なんだと思います。

2018年5月19日土曜日

「いつもの使い方」から「いつもと違う使い方へ」

天井に映画を投影するために買った、スタンドミラー(アウトレットで300円)を久々に発見したので、我が子どもたちとの約束で、寝転がってみる映画上映会を開催しました。

プロジェクター次第ですけど、左右反転機能があれば鏡に写して距離や方向を変えれば、通常では不可能なことができるようになります。

 今回は天井に映しましたけど、単に反射させて、焦点距離を半分にすることも可能になりますし、

投影先をスモークにすればホログラム風にもなるし、ミラーボールに当てれば、スヌーズレンも可能になります。

乳白色のビーチボールのようなものに写せば、幻想的な光の変化を見て楽しむこともできますし、ユニバーサルルスタジオジャパンのエントランスにある、球体オブジェのようなこともできます。

普通の使い方しか知らないとなかなか幅は広がりませんが、色んな原理を知っていると、色々と応用が利くようになるんですよ。

普通の使い方だけじゃ面白くないでしょう?


安全面への配慮は基本中の基本ですけど、少しは外へと踏み出していかないと、新しい世界は見えてきません。

これらとは別に、オーガンジー(薄手の透けるやわらかい布)の中に熱帯魚の泳ぐ姿を写したら、それはまるで水族館。

これは、EPSONの夢水族館から得たヒントで、重度心身障碍者施設の職員さんからご相談を受けて、今ある機材と鏡やシーツやLED懐中電灯で再現することを提案させていただき、オリジナルの「夢水族館」を始められたところもあります。

LEDライトの光りの直進性と強さを使えば、魚の形を切り抜いたフードを被せることで、自由に魚を泳がせることができるんです。

こうやって考えていくと、面白いでしょう?

ただ使うのではなく、違った使い方を探してみると、新たなアイデアが浮かんできます。
また、YOUTUBEで検索しても色んなヒントが転がっています。

是非、「普通でない使い方」も考えるようにしてみませんか?

2018年5月9日水曜日

ICT支援の前に大事なこと

小川先生のブログより

とても大事な内容を書かれていましたので、ご紹介させていただきます。

もしも・・・の研究所 学びにきました


ICTに関わらず、教育全般で思うことでもあるのですが、

「何かを習ったからそれができる」

というものはあまりなくて、

○ こういう事をやりたいけど、何か良い工夫はないか。
○ この方法を知ったから、他にも応用できるのではないか。

と言うものが基本にないと、結局はなかなか思ったようには事が進まないことが多いと自分の活動を振り返って反省しています。

特に「ICT」と聞くと、

・機械が苦手だからやらない

といって、生徒の機会を与えてあげられないお話や、

・機械が得意だからとりあえず何かさせる

と言って、ICT機器を使うことが目的になって、何故それを始めたのかを忘れてしまうことがあります。

でも、本当に大事なことって何でしょう?


「ICT」がどうのこうのという前に、

支援者としてやるべきことが何かを考え、
それを実現するためにはどうしたら良いかを考えます。

支援が決まったら、その支援に至るまでにどのような「学び」や「支援」が必要かを考えて、実行します。

その過程では必ず「別の必要なこと」も出てきて、それの為の改善修正も必要になってきます。

更には「もっと良い方法」が見つかることもあり、
ICTじゃなくて良いこと」も出てきます。


大事なのは「目的」が何で、そのための手段にはどのようなものがあるかを「考え続ける」こと。

その一連の過程を学ぶことこそが、ICTを考える上だけでなく、支援や教育を考えていく上で大事なことなのだと個人的には考えています。



2018年5月6日日曜日

金森克浩先生のブログ、その名もkintaのブログ

金森克浩先生のブログ、その名もkintaのブログ

kintaのブログ

「特別支援教育,AT,AAC,コミュニケーション支援」について書いています


独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所

にいらっしゃった金森先生のブログで、AACやICT関連の情報がたくさん載っています。
現在は確か、日本福祉大学に移られたと記憶しています。

金森先生に初めて会ったのは、京都で行われているATACの会場で研究のための短期留学とスイッチづくりについて会場で相談をしていたところ、お話をしていた方が、「この方に聞くのが一番」と紹介してくださったのが最初です。

その時は正直なところ、名字を文献で読んだことがある程度の認識でしかなかったので、その晩に宿でネット検索して詳しく知ったくらいです。

でも、それがきっかけになったのか、重度心身障害児の視線入力センサー使用の研究がらみで私が対象児の支援にはいることになったことから、いろいろとお話ややり取りをするような機会をもてるようになりました。

現在の職場にも見えられ、私がせっかく覚えた視線入力を普及させるべく、動いていたところ、先生の助言をいただき、職場が動き始めたというありがたい流れができています。

先にご紹介したATDSの高松さんや兵庫教育大学の小川さん同様に、実にいろいろと詳しく支援の必要性から有効性について幅広く知見をお持ちの先生です。

ぜひ、一度金森先生のブログを見てみてください。
新しい情報から基本的ところまで、いろいろと発見があると思います。

2018年5月3日木曜日

支援の基本が大事 「もしも・・・の研究所」 小川先生のHP

今回ご紹介するのは、おがっちこと兵庫教育大学の小川修史先生のHPです。

もしも・・の研究所
兵庫教育大学・小川(修)研究室 


小川先生にはTOMOハウスでは昨年の書き集中講座の講師としてATDSの高松崇さんとコラボでお越しいただきました。

私個人としては、ICTによる支援を考える際に、「何故、それが必要なの?」「そもそも特別支援って何?」といった発想ベースに持っていないと、どこかで手段と目的の逆転現象が起きてしまうと考えています。

「タブレットがあるんだから、手書きより便利でしょ?」
「スマートフォンがあるんだから、メモを取るより写真でいいじゃん」

等という声を電子機器を使い始めた人たちから、よく聞くのですが、
「タブレットより手書きの方が、時間はかかるけど覚えやすい」という人も居ますし、
「今の優先課題は手指の操作性や巧緻性の向上だもの」という人もいます。
また、「試してもないのに、いきなり高価なものは買えません」といったケースもよくあるお話です。

そもそも「いま学ばせたいことは何か」「解決すべきポイントはどこか」を考えておかないと、手段が目的化してしまうことになりかねません。

そんなことになる前に、小川先生のHPやハンドブック、ライブ(講演会)などを聞くことで、色んな気づきや発見をもらえること間違いなし。

ICT担当としても、実践に関わる立場としても、まず最初に学んでおきたい分野として、この小川先生を挙げておきたいと思います。

iPad出の支援といえば ATDS 高松崇さん

iPadによるICT支援といえばこの方。
ATDSの高松崇さんが日本で一番有名です。



高松さんとは、以前職場の知り合いから情報をもらい、私が個人的に職場の「自主研修会」に自己責任でお呼びしたところからのお知り合いです。

当時の私たちの業界では、「iPadって何? パソコン?」「何か便利らしいねぇ」といったレベルでしたが、高松さんの研修会を受けて一気にイメージが広がって、自分でiPadを買う人たちが続出。

実際に支援に生かされ始めるのには数年かかりましたが、大きく前進した瞬間に立ち会えたことを記憶しています。

高松さんのすごいところはiPadに限らずICT機器そのものに長けていらっしゃるだけではないんです。

そもそも教育関係者ではなく、専門も教育とは全く関係がないのですが、特別支援に関わる職員よりも子どもたちのことを理解し、教育的な視点や意義をもって取り組んでいらっしゃる所と、その支援に関する知識や技術のみならず、実際の行動力で行く先々で人々を啓発していってしまうところです。
京都で行われるATACでは毎年恒例の名物講座となっていて、立ち見が続出する程の盛況ぶりです。

私も啓発された組の一人で、そのいただいた知識や技術を「現地人」として広めるべく精進しておりますが、如何せん様々な面で力不足で、、、

このATDSのHPを訪問すると「研修会・プレゼン資料」というコーナーに、高松さんが過去に行った研修会の資料が惜しげもなく公開されています。

学校名や団体名などから、自分にあった校種などを選んでいけば、必ず何かヒントを得られると思います。

ぜひ、訪問してみてください。

ブログ紹介 「てくのブログ」福祉用具・アクセシビリティのこと さん

参考になるサイトをちょくちょく紹介します。

まずは
「てくのブログ」福祉用具・アクセシビリティのこと
さん

(例)IT機器をスイッチで操作! アクセシビリティ機能のキホン

どの分野や業界にも先駆者たちがたくさんいて、それぞれの知識や経験をわかりやすく紹介してくださっています。

 自分がやりたいことの目的が決まっていれば、そのキーワードで検索をしていく方法がありますが、まだ「何ができるか」「何かできそうなことはないか」といった時点で具体的な情報にたどり着くことはなかなか大変ですよね。

 また、やりたいことが決まっていない時に質問される先駆者たちも、何を答えてよいのか、どこまで話をしたら良いのかで困ってしまうことがよくあると、先輩方は皆さん言われます。

 そこで、「どんなことができるか」「ICTやアクセシビリテイーって?」といった関心を持ち始めた時にこそ、色んな情報を公開してくださっている方のHPやブログをとりあえず見に行ってみるということをまずはお勧めします。

 「どんなことができるのかな?」を知ることで、「こんなことできないかな?」のアイデアが自然と生まれてくるんですよ。

 「なるほど! こんな使い方があったか!」とか「これなら自分でもできるかも!」が見つかった時。
 あなたの「ICT支援」がスタートし始めるのです。

 始めてみると、最初はあんなに高そうに見えたハードルが、
「なんだ、こんなことでいいのかぁ」と
あっさり低くなるはずです。

 本日はそんなヒントが見つかるような先駆者ブログのご紹介でした。

ICTブログ 本日スタート

本日よりTOMOはうすICT部門のブログをスタートします。

担当者としては、ICT関係のお役立ち情報や担当者の考えるICTに対する捉え方等を時々書けたらと考えています。

☆ICTってなに?
☆電子機器で何ができるの?
といった、初めての方たちにも分かりやすい情報も発信していきます。

時々遊びに来てくださいね。


TOMOはうす
ICT部門担当
jun mizu